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期間:毎年8月9日から16日
京都の夏の夜を彩る特別な行事として、世界遺産・清水寺で行われる「千日詣り(せんにちまいり)」とそれに伴う「万灯会(まんとうえ)」は、多くの人々を魅了します。この期間に参拝すると千日分のご利益があるとされる千日詣りと、夜間特別拝観で灯される無数の灯りは、昼間とは異なる幻想的な清水寺の姿を私たちに見せてくれます。
清水寺 千日詣りとは?
千日詣りとは、特定の日に参拝すると、通常よりもはるかに多くの功徳(ごりやく)が得られるとされる仏教行事です。清水寺では、毎年8月9日から16日までの期間に行われ、この間に一度お参りするだけで、千日分のご利益があるとされています。 この期間は、本堂の御本尊である十一面千手観音菩薩(じゅういちめんせんじゅかんのんぼさつ)の功徳が特に高まると言われています。
万灯会:夏の夜を彩る光の演出
千日詣りの期間中、清水寺では夜間特別拝観が行われ、境内に無数の提灯や灯籠が灯される「万灯会」が開催されます。
見どころ:
- 幻想的な清水の舞台:
- 昼間は多くの観光客で賑わう清水の舞台も、夜になると提灯の柔らかな光に包まれ、幻想的な雰囲気に一変します。舞台から見下ろす京都市内の夜景も、灯りの輝きと相まって格別な美しさです。
- 奥の院と音羽の滝:
- 奥の院へと続く道や、音羽の滝周辺も灯りに照らされ、昼間とは異なる神秘的な表情を見せます。滝のせせらぎと灯りのコントラストは、心を落ち着かせてくれます。
- 三重塔のライトアップ:
- 鮮やかな朱色の三重塔が夜空に浮かび上がる姿は、清水寺のシンボルとして、万灯会の美しさを一層引き立てます。
- 祈りの灯り:
- 一つ一つの灯りには、参拝者の願いやご先祖様への感謝の気持ちが込められています。その無数の灯りが織りなす光景は、見る者の心に深く響くでしょう。
参加の際の注意点
- 混雑: 千日詣り・万灯会は非常に人気が高く、特に週末や五山送り火の8月16日は大変な混雑が予想されます。時間に余裕を持って訪れるか、比較的空いている時間帯(開門直後など)を狙うのがおすすめです。
- 拝観時間: 夜間特別拝観の時間は通常と異なりますので、事前に公式サイトで確認しましょう。
- 服装とマナー: 寺院での行事ですので、派手すぎない服装を心がけ、静かに参拝しましょう。
- 写真撮影: 他の参拝者の迷惑にならないよう、またプライバシーに配慮して行いましょう。
まとめ
清水寺の千日詣り・万灯会は、千日分の功徳を授かりながら、夏の夜の清水寺が魅せる幻想的な美しさを堪能できる貴重な機会です。歴史ある寺院の厳かな雰囲気と、無数の灯りが織りなす光の芸術を体験し に、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。